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私の両親は自営業で共働きである。

今の実家に家が建つまで、両親は熊本市内に 部屋や家を借り、

そこで 仕事を していた。



そして、夜遅く、私が眠りついた後に

私と祖母が 2人で暮らす 母方の実家に

帰ってくる。朝は 私が起きるより早く出勤する。



私は、両親と話す時間よりも、祖母と話す時間の方が

圧倒的に多かったように思う。


そうそう、我が家はヘンな家庭で、2つ年下の妹は

父方の実家で、父方の祖母と生活していた。

なぜ?妹が違う家で過ごしたかというと



両親が共に 一人っ子であった為

両方の祖母ともに 私たち姉妹は

たった二人の可愛い孫であり 



片方の祖母にばかり 子守をさせるのは

不公平だ!(゚Д゚)ノ
 




という なんとも 納得できるような できないような理由から



私と妹は 妹が小学校にあがるまで、別々の家で暮らした。


私は 長女ではあるが、8歳までは 一人っ子のような生活を

してきた。



妹が住む家は、同じ小学校の校区内であり

幼稚園は同じであった為、

幼稚園では妹と会える ヽ(´∞`)ノ



という ・・・周囲から見れば、 複雑な家庭環境のように

思われたかもしれない。







ちなみに、週末は、妹の住む家に 両親と私が

お泊りし、日曜は必ず家族で出かけていた。

平日はなぜ?母方の祖母の家に両親が帰ってきていたかと言うと

父方の祖母の家には、祖母と親戚のおじいちゃんが住んでいた。


男性がいる家(父方の家)よりも、女性だけの家(母方の家)の

方が 夜は危険 ということで、両親は母方の家に帰ってきていた。


なぜ?夫婦でもないのに、祖母よりも20歳ほど年上の親戚のおじいちゃんが 

一緒に住んでいたかと言うと、これまた、何か複雑な事情があるらしい。

ただ、祖母と そのおじいちゃんの間には恋愛感情は無かったようだ。





話が大幅に ずれてしまったけれど、私を育ててくれた婆ちゃんの名前は


スエカ さん


9人兄弟の8番目 ちなみに、婆ちゃん以外は皆 男兄弟である。

末っ子に女の子が出来たので 「スエカ」さん 




9人兄弟の中 ただ1人の女性 だったからか?

今思い出しても、とても 「男勝りな婆ちゃん」だったような気がする。




時代が時代だった事もあるが、母から聞くスエカ婆ちゃんの伝説は

頼りがいのある かなりシンの強い人。戦争で爺ちゃんを亡くし

一人で母を育てた。

だから、婆ちゃんと爺ちゃんを足したような感じ。






がばい婆ちゃん 程ではないが、今思い出せば

面白く たくましい お婆ちゃんだと思う。






そんなスエカ婆ちゃんであったが、高血圧で、私が小学生の頃

3度 脳梗塞を起こし、 3回目は寝たきりになって 

そのまま、天国へと 74歳の若さで旅立ってしまった。



2回目の脳梗塞の後 特に大きな障害は無かったが、

「もう、早くお迎えがくればいいのに」 と毎日のように

呟いていて、小学生の私は とても悲しかった。





(やっと)題名の話。。




3回目の脳梗塞を起こす少し前。



「最近、物忘れする」 と スエカ婆ちゃんがよく言っていた。



今だから言えるけど、物忘れは、誰にでも起こる。

脳の老化。それが、病的な程 記憶障害として起こると

「認知症」という診断がつく。

その頃の婆ちゃんは 多分、脳の老化、正常な老化。

正常な物忘れであった。




物忘れをひどく気にし始めた スエカ婆ちゃんは、

ある日、孫の私に ある おねがいをした。




「 ヒロコ、ここに 新札が10万円分ある。 次に誰か結婚する時の

  お祝いに とっとく。 タンスの3番目 この着物の間に

  挟んでおくから、覚えとけよ! (゚Д゚)ノ 」
 







そのタンスというのは、私たち姉妹の部屋にあった。





 10万円と言うと、子供では、見たことない大金で

 そんなお金が、自分の部屋にある というだけで

 ドキドキして、時々 出して 触ったりしていた。






3回目の 脳梗塞を起こして 入院した時のスエカ婆ちゃんは

意識はあるも、言葉をうまく話せないようになっていた



 私は、悲しくて、しょっちゅう 婆ちゃんが元気になる夢ばかり

 見ていた。何か魔法のようなもので 婆ちゃんが元気にならないかな?とか

 アニメを見ては、切なく思っていて、10万円の事はすっかり忘れていた。




2月末・・・スエカ婆ちゃんが亡くなった。 入院してから、毎晩 両親は

病院へ行き、体を拭いていた。そーいえば、二人とも元ナースだった。

亡くなる前日は、とても綺麗な顔で、今日はどうしたんだろう?と

思っていたらしい。


 
 
 スエカ婆ちゃんの葬儀が終わり、家族が少し落ち着いた頃





あの10万円を 思いだした!!!!!!(゚ロ゚ノ)ノ






 確認すると、10万円は そのまま入っていた。







 ・・・・・・・・・・・・・・・・・






  
 スエカ婆ちゃんは 母に10万円の事 話しているのだろうか?

 そんな場所に お金を隠しておくなんて、おそらく母は嫌うだろうから

 母が知ってるなら、すぐにお金は取られているはず。






1か月経ち、 2か月経ち・・・ とうとう、半年が過ぎた。





 
 どうしよう。。。。。 




  
 この10万円・・・・





 
 私しか 知らない。ヽ(゜▽、゜)ノ







 
 私の中に 2人の 私が交差する。






 天使 ヒロ 「 ダメよ! 泥棒よ! 」 



 悪魔 ヒロ 「 いいんだよ。どうせ わかりゃしない。

           婆ちゃんから この先もらうはずだったお年玉と思えば

           いいじゃねぇか」
 



 天使 ヒロ 「 いいえ、そのお金は、今後だれか 結婚する時の為に

         スエカ婆ちゃんが とっておいたお金よ!」
 



 悪魔 ヒロ 「 じゃぁ、ヒロが結婚する時の 前払いと思えばいいじゃねぇか!」 


 天使 ヒロ  「婆ちゃんが生きていたら、絶対に ダメって言うわ!」 


 

・・・・・・・・・・・・





 お仏壇の前に座り 周りに誰もいない事を確認し

 スエカ婆ちゃんに 語りかけてみる。。





 ヒロ : 「 スエカ婆ちゃん。。 新しい ファミコンのソフトがほしいです。

        あの10万円のうち 少し 使っていいですか? ヾ(-`ω´-o)ゝ。+゚」
 

 




 仏様の 顔は、穏やかそうで、 笑っているようにも 怒っているようにも

 見える。






 婆ちゃんは、天国から 私を見てるんだろうか。

 黙って使ったら、何て言うんだろう。

 




 毎月のお小遣いは、当時700円だった。

 マンガを買って、お菓子を買ったら もう終わり。

 

 家族の中でも、黙って お金を使えば 泥棒だ。。



 でも、どーしても、ほしいソフトがある。
 
 
 
 

  そうだ!   !(゚∀゚ )  借りるってのはどうだろう。。

  お年玉をもらったら、それで、こっそり返そう。。

  



 いや、ダメだ。 いや、ほしい。 いや、ダメだ。





 
  結局 使う事は 無かったが、


  「なんとなく お金持ちになっている」  という優越感だけが 


  心の隅に残り やがて 1年がすぎた ある日。





母が、嬉しそうな顔で 私に 訴えてきた。。。







母 「 ヒロコ! スエカ婆ちゃんったらね、 タンスの引き出しに

    入ってる 着物の中に 10万円 隠してたのよ! 

    タンスの整理してたら、見つけたよ。 すごいよね!(´艸`) 」
 







・・・・・・・・・・






 ゞ( ̄д ̄;) ガーン 
 






・・・・・・・・・・






 見つかってもーたーーーーーーっ!・・_| ̄|○  








今思えば、 あれは あれで 良かった。 








でも、なぜ?祖母は 母に10万円の事を 言わなかったんだろう。

自分が祖母の立場なら、娘である母に言ってたと思うけれど。





寝たきりで、動けず、言葉がしゃべれなかった祖母であったが

看護婦さんに「お孫さんの名前は?」と聞かれ

「ひぅこタイ(ひろこタイ)」と必死に何度も 言ったらしい。




面会に行った時、母と喧嘩した私が病院を飛び出し、

その事を母が祖母に向かって話すと、

慌てて、動けるだけ体を動かし、何か必死に訴えたらしい。

「探しに行け!」と言いたかったのだろうと 母が言っていた。






スエカ婆ちゃん


今、私は、あなたと顔が似ている旦那様をみつけ

幸せに暮らしています。性格も、なんとなく、あなたと

似ているようで。世話好きで、私をからかう旦那との生活は

まるで、 あなたと暮らした時のようです。

生きていたら、93歳 多分、ヒロキ君を気に入ってくれたでしょう。




スエカ婆ちゃんのおかげで、お年寄りが好きになり、

今の仕事は、「よい作業療法士」にはまだ遠いですが、

自分の居場所としては、合っているように思います。





春一番 が吹く ちょうど今頃。。

天国へ旅立った スエカ婆ちゃん




この季節になると、よく 思い出します。





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